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執筆者の写真すずめや

ちかごろ

ずいぶんブログの間があいてしまった。

ちかごろのことをかこう。


8月頭、東京から帰ってきてすぐ夫が体調をくずした。

一週間も家を離れて家庭の(夫の)食事に飢えていたがそのようなことなのでおじやばかり作っていた。

また彼は動物に近いので調子を崩している時は極端に無口になる。

頭が痛いか腹が痛いかと聞いてもおしだまってしまうのでかなり寂しかった。

まあ2日ほどで回復したのでよかった。

回復してきたのは顔を見るとわかるが、心配をして欲しいのか甘やかしをして欲しいのかまだ体調が悪いふりをして黙っていた。

しかし廊下の隅で腹をぺちぺち叩く音が聞こえてきたのでこれはもう心配がないぞとわかった。


マリの病院に行った。

前より少し体重がふえた。

贅沢三昧をさせているため近ごろはカリカリを食べない。というか選り好みをするようになった。うまいものでなければたべぬ。

でも食べているので体重がふえたので、よかった。

病院では触診と心臓音を聞かれ、お薬を出してもらった。

それがなんとお代金が660円だった。

660円???と聞き返したらお薬代です、と言われた。

いや薬代だけでなく診療代をとってくれ!マリを助けてもらってる!と思ったけれど咄嗟にはなかなか言えないものだ。

代々続いている動物病院らしく、近頃建て替えたような綺麗な病院で、お医者さんも看護婦さん(?)も揃っていて清潔感に溢れているというのに、660円だった。

岩手の人の心の美しさをみるできごとだった。

こんな料金で新しい病院を建てられるということは、ふだんから質素倹約に暮らしておられるに違いない。

お金が回るのがいい、悪い、両方の面があるのは重々承知であるが、カルチャーショックだった。

マリは基本的に寝っ転がっているが、まだまだわがままを言うので嬉しい。


今日は軽トラ市というのに行った。

こういう祭りのやつは大好きだ。

屋台が好きである。

ついにトルネードポテトというのを食べた。

驚くべきことに、いもひとつを螺旋状にカットして一本の串に通してある。

どういうやり方をしてるのかずっと気になっていた。

トルネードとか言って途中でちぎれたりしてるのやろ、と思ったがそんなことなかった。

また厚みもポテトチップの4.5倍ほどの厚みで芋の柔らかさも揚げた香ばしさも両方いいとこどりの素晴らしいものであった。

こんな繊細なものをどうやって屋台用に量産し、流通させるというのだろう。

大人ってすごいことする。

古銭をあつかうすみっこの古道具やさんでガロをみつけた。

夫が古銭の蒐集家なので何度かいったが、我々のことを覚えてくれたみたいだ。

スーパーをのぞけばお店やさんにはほとんどいかないので、もしかしたら岩手ではじめて顔を覚えてくれたお店かもしれない。


夕方には夕立があった。

山の奥で雷の音が鳴るのを聞いた。

風が冷たくなって、雨が降った。

ざざと降って止んだけれど、夏の温度を冷ますのには充分だったらしく、そのあとは涼しい風の吹くばかりだった。



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