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執筆者の写真すずめや

ことばで世界を捕まえる

うっすら雨が、昨日からずっとの京都です。


今夜、あなたがみた夜空のなかで、

いちばん惹かれる星をあなたにあげる。


なんつって、最近の気づきです。

これで、あなたはきっと今夜みたお星さまをわたしのものだと思うでしょう。

ことばのイメージで、世界を捕まえる。


作るをしている時点で、

作家をしている時点で、

だれもが世界を捕まえようとしているような気がするのです。


レイヤーで分かれていたり、かと思うと複雑怪奇に絡み合っていたり、どこを切ってもとらえることのできる大きな意味での世界のなかで生きていて、こうだと思うよって、こう見えるよって表現していく。

世界はとても大きいからつかまえたら吐き出さないと生きられない、排泄みたいなことかもしれない。作り手っていうのはそういういきものなのかもしれない。


うちには白い紙がたくさんあります

まだ行き先の決まっていないノートも、すごくたくさんある。

カミオカンデみたいなものだと思う。

いつ降ってくるかわかんない、でもあるとわかっているちいさなきらきらをいつか捕まえるための装置。

たくさんあるノートはそういうかんじ。

待っている。


でもこちらから捕まえることもできるかも。

詩をうたうことでわたしはそれができるかも。

ことばを紡ぐことでわたしはそれができるかも。

わたしのもっている、道具はことばかも。


なんて考えています。


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