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執筆者の写真すずめや

ゆっくりした

名古屋から帰宅して3日め、

帰宅当日はなんとなくよそよそしかった猫も犬も以前のように仲良くしてくれるようになった。

昨日はいなかった間にご注文いただいた注文の発送をし、名古屋から帰ってきた荷物をうけとり、と、最低限の仕事だけして本を読んだり家の前の氷割りをして過ごした。

一日中パジャマで過ごしてやった。

猫の毛がつくのもかまわずに抱きしめ撫でた。


今日は着替えこそしたものの一切仕事に手をつけずに過ごした。

一切、なんてそんな日は、体調不良をのぞけばほとんど記憶にない。

夫が朝早く仕事に出る日だったのでのそのそ起き、朝食を食べ、送り出しをして二度寝した。

なんと10時過ぎまで寝こけた。

ふだんは5時から6時代には起きるというのにたいへんなのんびりぶりである。


冷たい水を飲んで着替えてぬげたの散歩に出た。

今日は少し気温の高い日で、そこらじゅうの雪原に岩塩のような大きさの白く煌めくつぶつぶがたくさんあった。

きらきらして綺麗ね、と語りかけてみても犬は散歩の愉悦に浸りきってこちらの声は聞こえない。

ただまっすぐ、歩くのが楽しいみたい。

場所によってはきらきらは虹色だった。

百貨店出展の際、たまに通りがかる宝飾品のフロアの輝きよりもこの雪の結晶の輝きはずいぶん上等に思えた。


家に帰るとわかった、

室内というのは太陽光に満ちた外よりもずいぶん暗いものだ。

いつも冬の晴れた日は、散歩から帰ると家の中が暗くて暗くてすべての輪郭がぼやけてしまう。

雪の白に太陽が反射して、きっとずっと、明るいのであった。


お昼ごはんを作って、それからひさしぶりにお菓子を焼いた。

ここ二ヶ月くらい、ハリーポッター全巻を通しで朗読によって再読しており、ずっとイギリスづいていた。

それに加えて、お客さまに本当に夢のように美味しいジャムを作る方がいて、その方からりんごジャムが品種多様にたくさん届いていて、だからイギリスのジャムタルトを作った。

ひさしぶりに作ったので型にバターを塗るのを忘れて、いくらひっくり返してもいくつかのミニタルトは型から剥がれなかった。

もう一度型にバターを塗って再挑戦しようと思う。


ハリーポッターを朗読で流しながら猫と一緒にごろごろして過ごした。

朗読のサブスクに手を出したのは、手先に目線を集中すべき作業中でも本が読めるからという理由からであったけれども、猫を撫でて眠りに落ちる顔をただ眺めるというその時間にも本が読めるなんて素晴らしいことだと感じた。

そういう時間がずっとなかった。


いまハリーポッターは不死鳥の騎士団の後半まできていて、にっくきクソババアがケンタウロスの群れに連れて行かれたところだ。

このクソババアはほんとにしんからむかつくクソババアであり、朗読の再生がこの本に入ってからなかなか進まなかった一因であったがクソババア退場によりもっと積極的に聴きたくなった。

だから明日からはハリーポッターをお供にまたばりばりに仕事をしたい。

でも朝くらいはもう一回くらい、ねぼすけでいいかもしれない。


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